Alteryx 2019.4 新機能 : Interactive Chartツール内での集計
こんにちは、小澤です。
現地時間2019/12/09にAlteryxの新バージョンである2019.4がリリースされました。 今回はその中から、Interactive Chartツール内での集計機能を紹介します。
Interactive Chartと集計
Interactive ChartツールはAlteryxでグラフを作成するためのツールです。 入力として与えられたデータから列を選択してグラフ化していくツールとなっていますが、 これまでは、受け取ったデータを"そのまま"可視化する機能のみでした。
これは例えば、「2つの軸のデータで散布図を描きたい」といった場合にはそのまま利用できますが、 「あるカテゴリごとの平均値を見たい」となった場合、平均値での集計に関しては事前に行っておく必要がありました。 その際はSummarizeツールを使って以下のようなワークフローを作成します。
このワークフローでは
- Summarizeツールでカテゴリごとにグループ化した平均値を求める
- 横軸がカテゴリ、縦軸が計算された平均値で棒グラフを作成
としています。
さて、この手の可視化ですが、"確認しておきたい情報ではあるけど後続の分析で集計後のデータをつかうわけでない"ということが度々あります。 こういった情報が増えてくると、「可視化のためだけに1つ1つSummarizeツールで集計する」というのは少々面倒に感じてきますよね?
そこで、今回の新機能であるInteractive Chartツール内での集計処理です。
作成するワークフローは先ほどのものからSummarizeツールを除いたものです。 すなわち、未集計のデータをそのまま渡しています。
横軸をカテゴリ、縦軸を値そのものにすると、以下のように1件1件のデータが詰みあがったグラフが出来上がります。
ここから集計を行います。 Interactive Chartツールの軸を選択する部分に「Add Caluculation」という項目が追加されています。
ここで、縦軸の集計方法で「Mean」を選択すると、カテゴリごとの平均値のグラフが出来上がります。
今回は平均値を使っていますが、集計方法は以下の中から選択可能となっています
- 合計値
- データ件数
- 最小値
- 最大値
- 平均値
おわりに
今回は、Alteryx 2019.4の新機能であるInteractive Chartツール内での集計を紹介しました。 様々な軸で集計した結果を可視化したい場合などにおいて都度Summarizeツールを挟まなくてよくなるので便利になります。
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